「看護の日・週間」に看護の魅力に迫るトークイベントを配信 保健師の活動や魅力を発信する動画教材も

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5月の「看護の日・看護週間」に合わせて、看護の仕事の魅力を語るトークイベントが、日本看護協会の主催によりオンラインで開催された。
また横浜市立大学などは、市で働く保健師の活動や魅力を発信し、人材育成に活用するため、動画教材を作成し配布をはじめた。

命を守り支える看護 看護の日イベントを開催

公益社団法人日本看護協会(会長:福井トシ子)は、5月8日~14日の看護週間に合わせて、中学生や高校生に看護の魅力を伝え、将来の選択肢として看護の道を選んでもらうために、”いのち、暮らしを、まもる人。”をテーマに、「2022年看護の日イベント『かんごちゃんねる』」を開催した。
イベントのアーカイブ映像や、「忘れられない看護エピソード」最優秀賞作品のアニメーションなどを、日本看護協会ホームページや、「看護の日」YouTubeチャンネルで視聴できる。
イベントでは、MCをハリー杉山さんらが務め、女優の岡田結実さん、現役の助産師・保健師や看護学生などが、保健所や助産師外来で働く看護職員のVTRを観ながらさまざまなトークを展開している。
トークでは、助産師・保健師が、実際の仕事ややりがい、仕事の魅力を語り、看護学生や岡田さん、SNSで寄せられた質問にも答えている。
また、「忘れられない看護エピソード~いのちをまもり、支えるプロフェッショナル~」の表彰式では、最優秀賞作品をもとに作成されたアニメーションも上映され、アニメーションに出演した人気声優の細谷佳正さん・入野自由さんのボイスメッセージが会場に寄せられた。
最優秀賞を受賞したのは、離島で働く看護師、内田善也さんの作品「南の島から」。看護師として、島民の健康のために日々奮闘する内田さんの活動が描かれている。

保健師の活動や魅力を発信する動画も作成

横浜市健康福祉局福祉保健課と横浜市立大学は、市で働く保健師の活動や魅力を発信し、学生の教育と保健師の人材育成に活用するため、同大学教員地域貢献活動支援事業(研究代表:有本梓・医学部看護学科准教授)との協働により、動画を作成した。
動画は、市のベテラン保健師6人へのインタビューをもとに、保健師を目指す学生や若手保健師に向けた熱い思いを伝える生きた教材となっている。
市では、約580人の保健師がいて、市民の皆様にもっとも近い地域で、健康と生命を守る仕事から、子供・子育て支援、健康横浜21、地域包括ケアの各推進計画など、市全体の施策立案まで、幅広い業務に取り組んでいるという。
インタビューは、「保健師として働く魅力」「保健師として大切にしていること」「仕事を通し目指していること」「やりがいを感じたエピソード」「後輩保健師・保健師を目指す学生へのメッセージ」などの内容。
動画DVDは、各区福祉保健センターなどに配付するとともに、新任期研修などの教材として、とくに若手保健師の人材育成に活用される。
近年、少子高齢化の進展や社会的孤立などにより、8050問題や虐待、健康格差といったより高度な専門能力や知識・経験が必要な対応が増えているが、市保健師の約半数が20~30歳代であるなど、スキル(技術)やマインド(職業観)の伝承が課題となっているとしている。

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